日本グリーフケア協会 事務局

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一般社団法人日本グリーフケア協会

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支援活動の意味

当協会にとって、東日本の支援活動は、現在のところ実践活動の場となっております。アドバイザー修了の皆様から支援協力の申し出があり、支援に加わっていただいております。当協会でも有り難く誇りに思っております。

東日本大震災と日本グリーフケア協会の活動

支援報告

東日本大震災によりグリーフケア協会の事務所は、停電・断水・立ち入り禁止となり、ほぼ2ヶ月後に再開しました。再開後には、これまでの東京と仙台で開催してきた悲嘆ケアにも一層の力を入れていきますが、以下に示すように支援目標を設定しました。

協会の震災支援活動として2点の目標を掲げました。

1.「知っておきたいグリーフ関連の知識(心身に起きること)」等の普及を行い、被災地の人々に、情報的サポートを行って行く。具体的には、無料講演会を被災県で開催していく。また、無料の悲嘆回復ワークショップを被災地で開催していく。

2.被災地に赴き、人々のグリーフケアにあたる。活動は定期的に、数年間にわたり継続実施していく。ここでは、情緒的サポート・情報的サポートを中心に実施していく。なお、支援参加者をグリーフケア・アドバイザー研修終了者からも募集を行う。

目標に掲げた実践活動1.については、まず5月の連休に仙台の寺院や協会の施設など数箇所で実施しました。喪失が原因で今後、起きることについて、PTSDと死別によるアタッチメントの断絶で起こる場合の相違点などとその発現時期、正常・異常との見分け方などについて知識の提供を行いました。

同時に、会場から実際起きていて困ることやグリーフに関する支援、支援される側の質問を受けました。


次に目標2.についてです。6月に入り、女川町立病院を拠点に数年間のグリーフ・ケアを行って行くという約束を病院と交わし、まず第1回は6月4日に、現地の状況把握と、現地の保健師、看護師・訪問看護師、介護師などの専門職の方にむけての「グリーフ関連の知識」について講演を実施しました。

また従来宮城大学地域連携センターで行ってきました「悲嘆回復ワークショップ」を仙台市内(事務局のある施設内)で開催し、実際の被災者や他県からのケアの希望者らが参加しました。

(女川町には、NHKが共に現地入りし、2011年6月22~24日NHK WORLDにて協会宮林らの活動が海外放映された:画像提供NHKより)。

 

東日本大震災と日本グリーフケア協会の活動 -2-

名取市閖上など5-6ケ所の悲嘆支援 –中間報告-

 「そこしかねぇ」※(2012年5月11日 産経)と海に暮らしてきた、被災した人々は海に出る日を実は心待ちと言うのが本音である。しかし、津波には二度と会いたくない。そのため、町づくり計画は揺れ動いてきた経緯がある。もともと、名取市は漁業とカーネーションの産地として有名であり、また苺の産地としても近郊の人々に知られてきた。また最近は仙台空港をもちつつ仙台市の住宅地としての位置づけも進んできていた。 

 日本グリーフケア協会は、名取市の仮設住宅地へのグリーフケア援助をH24年3月に開始した。開始のきっかけは、名取市からの御依頼を受けたことがきっかけである。その活動を開始すると間もなく、住友商事から共同で援助活動に加わるとの声をかけて頂き、両者合わせて“花と心のセラピーサロン”として、花を生けることと時には茶話会を挟んで、グリーフケアの提供を試みてきた。住友商事からは花の準備を、そして当協会からは、グリーフケアの提供を会長ほか数名(4~5名)のグリーフケアのファシリテーターが毎回参加し実施してきている。このほか当地近辺からは、昨年2月に結成された、仙台市や同市内ではあるが比較的被害の少なかった地域の人々が中心となって結成された「脳きらっと」の方々に、ボランティアとして参加頂き、前準備と後片付けの他にも、進行途中にも時にはファシリテーターとして助力頂いている。こうして4者の協力体制が組まれ、皆さんと力を合わせて取り組み、おかげさまでH24年度の援助を終えたところである。H25年度も同様の依頼を受けて活動を続行していく。

 対象仮設 住宅は、箱塚桜、箱塚屋敷、愛島東部、美田園第一、美田園第二、美田園第三、植松入生の避難所集会所を順番に巡回している。これまでは一回30-50人くらいの方たちが参加した。

 昨年度の結果を振り返ってみると仮設住宅により、自治会長さんのバックアップのあるところ、自由な形のところなども影響してか、皆様の反応は様々であった。

 ケアの内容は、昨年一年の中でも対象者の状況は刻々と変わっていることが実感できた。開始した当初は、悲嘆のプロセスでは当たり前のこと(正常反応)とこのような時には注意しましょう・ご相談ください(複雑な悲嘆)を中心に、時には本の朗読やグループワーク、そして昔遊び(回想法にヒントを得て…参照:TV放送画像)などを実施した。一般に参加者の7-8割は女性であるが、男性も一緒に、花のブーケ作りを楽しんでいただいた。

 仮設住宅に同一の経験を味わっている人が集まっているせいか、定型的な悲嘆反応とはやや異なる点が見られる。集団の強みを感じると同時に本来の悲嘆の探索活動やうつ反応に気を配りたい。